環境センターについて
環境センターは、旧施設の老朽化や近年のごみ質の多様化に伴い、環境問題、さらには地域環境に配慮した施設建設を目標として、平成6年度から4カ年の歳月を経て建設され、平成10年4月から稼動しています。
この施設は、ごみを安定的に処理するため、燃焼効率に優れた「全連続燃焼式流動床炉」を採用し、公害防止に関しては、最新の公害防止設備を配備し、地域環境への負荷低減に万全を期しています。そして、ごみ焼却に伴う余熱利用として、蒸気タービン発電による電力の利用、給湯、冷暖房等への利用のほか、フレッシュランド西多摩の浴場施設の熱源としても効果的に活用しています。
また、建設の外観もごみ処理施設のイメージを一新させる斬新なデザインとし、構内には、構成市町それぞれのシンボル樹や様々な樹木を植栽し、緑豊かな環境を整えることに配慮しています。
施設概要
1 処理能力 | 480t/日 (160t/日×3炉) | |||
2 処理方式 | 全連続燃焼式 (流動床炉) | |||
3 総建設費 | 29,767,000千円 | |||
4 施設設備 | ||||
(1)建築関係 | ||||
工場棟 | 鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造) 地上4階/地下3階 建築面積 6,408㎡ 延べ面積 14,226㎡ | |||
管理棟 | 鉄筋コンクリート造 地上2階 建築面積 666㎡ 延べ床面積 1,310㎡ | |||
煙突 | 地上高 44.5m | |||
(2)設備関係 | ||||
給じん設備 | ピットアンドクレーン方式 ピット容量1,450t (処理能力480t/3日) | |||
燃焼ガス冷却設備 | 自然循環・水管ボイラー方式 | |||
排ガス処理設備 | 乾式消石灰噴霧/バグフィルター/触媒脱硝方式 | |||
通風設備 | 平衡通風方式 | |||
灰搬出設備 | ピットアンドクレーン方式 | |||
飛灰搬出設備 | バッファタンク貯留による飛灰(乾式)搬出方式 | |||
給排水設備 | 上水道・工業用水道/重金属処理後再利用方式 | |||
余熱利用設備 | 背圧式蒸気タービン発電機(2,370 kW) 熱交換冷暖房 場内給湯/場外浴場施設 | |||
電気計装設備 | 高圧受電 分散型電子計算機による自動化 | |||
(3)付帯設備 | 計量棟、洗車場、門柵、塀 | |||
(4)外構設備 | 駐車場、構内道路、植栽 | |||
5 公害防止対策 | ||||
(1)大気汚染防止対策 | ||||
ばいじん除去 | 触媒バグフィルター | |||
塩化水素、硫黄酸化物除去 | 触媒バグフィルター利用の乾式石灰噴霧方式 | |||
窒素酸化物除去 | 触媒脱硝方式 アンモニア噴霧 | |||
ダイオキシン類対策 | ダイオキシン類ガイドラインに定める燃焼管理及び活性炭噴霧 | |||
(2)騒音・振動防止対策 | 発生源設備は建築物内に収納 | |||
(3)悪臭対策 | トラックスケール出入口はエアーカーテンで遮断 ピット内空気を強制押込みし、燃焼用空気として使用 (施設停止時は脱臭装置が稼動) | |||
(4)排水対策 | 重金属除去排水処理設備(生活排水以外は再利用) |