管理者の挨拶

西多摩衛生組合管理者

ようこそ西多摩衛生組合の公式サイトにおいでくださいました。
私は西多摩衛生組合の管理者(羽村市長) 橋本 弘山 です。
西多摩衛生組合の概要を紹介いたします。

組合の構成

西多摩衛生組合は、青梅市・福生市・羽村市・瑞穂町の可燃ごみを共同処理することを目的に設置されている一部事務組合です。

市町名人口(人)面積(Km2)
青梅市128,653103.31
福生市56,52710.16
羽村市53,9159.90
瑞穂町31,96616.85
合計271,061140.22
令和7年4月1日現在

一部事務組合とは?

一部事務組合とは、市町村の事務の一部を共同処理するために設立される法人格をもつ団体で、市町村が普通地方公共団体と呼ばれるのに対し、特別地方公共団体と呼ばれます。ひとつの市町村では対応できない、あるいは広域で取り組んだ方が効率的であるなどの理由により、地方自治法第284条第2項の規定に基づき設置されるものです。
一部事務組合で処理される事務の例として、ごみ・し尿処理、病院、火葬場、消防などが挙げられます。

西多摩衛生組合について

日常生活から排出されるごみを適正に処理し、清潔で快適な生活環境を維持していくことは住民に最も密着した行政であり、すべての住民の願いであります。そのため、ごみ処理施設の充実を図ることは清掃行政を行う上で必須条件であり、今日の広域行政の共同事業として重要な課題であります。

西多摩衛生組合は、青梅市・福生市・羽村市・瑞穂町の総人口約27万人の可燃ごみを安全かつ安定的に処理するため、平成10年に新ごみ処理施設「環境センター」を設置し、常に公害防止設備を充実していくとともに燃焼管理の技術向上を図るなど、環境問題への徹底した取り組みを行っております。

また、環境センターでのごみ焼却に伴う余熱を有効利用し、組合市町及び周辺住民の福祉の増進に寄与するための施設として、浴場施設、多目的施設(体育館)および集会施設を兼ね備えた「フレッシュランド西多摩」を設置しております。

西多摩衛生組合は、『環境にやさしく安全で地域と協働する清掃工場』を環境方針に掲げ、地域から排出される可燃ごみを適正に処理し、あわせて、地域の皆さまの憩いの場を提供していけるよう努めてまいります。

環境センターについて

環境センターは、旧施設の老朽化や近年のごみ質の多様化に伴い、環境問題、さらには地域環境に配慮した施設建設を目標として、平成6年度から4カ年の歳月を経て建設され、平成10年4月から稼動しております。

この施設は、ごみを安定的に処理するため、燃焼効率に優れた「全連続燃焼式流動床炉」を採用し、公害防止に関しては、最新の公害防止設備を配備し、地域環境への負荷低減に万全を期しております。そして、ごみ焼却に伴う余熱利用として、蒸気タービン発電による電力の利用、給湯、冷暖房等への利用のほか、フレッシュランド西多摩の浴場施設の熱源としても効果的に活用しております。

また、建設の外観もごみ処理施設のイメージを一新させる斬新なデザインとし、構内には、構成市町それぞれのシンボル樹や様々な樹木を植栽し、緑豊かな環境を整えることに配慮しております。

余熱利用施設 フレッシュランド西多摩について

フレッシュランド西多摩は、環境センター建設時における周辺住民との同意条件に基づく地元還元施設であると同時に、一般利用者も広くご利用いただける公共施設として設置しております。

平成13年10月にオープンしましたこの施設は、焼却による余熱を利用する浴場施設(浴室、大広間、喫茶室等)と多目的施設(卓球、バレーボール、バスケットボール等の利用可能な体育館)を備えており、平成22年4月には、各種団体が集いの場としてご利用いただける集会施設「ふれあい館」を新たに設置いたしました。

構内には散策路や休憩所を設け、将来は環境センターと一体となる森を形成することを目的とした緑豊かな施設であり、構成市町の皆様方に広く交流の場としてお使いいただきたいと思っております。

なお、フレッシュランド西多摩では、令和5年4月以降、施設の老朽化対策と地域への新たな価値の創出を目的に、外構を含む大規模改修を行います。

温浴施設では、天然温泉の導入やサウナ室の拡張などを行い、屋外 では、こども広場、足湯、ドッグランなどを整備し、地域住民の憩いの場としての魅力向上をはかります。

羽村・瑞穂 地元協議会について

羽村九町内会自治会生活環境保全協議会および瑞穂町環境問題連絡協議会は、環境センター建設時において、組合の所在地(東京都羽村市及び瑞穂町)に隣接する周辺住民により、組合との交渉窓口として設立されました。

西多摩衛生組合は、ごみ処理施設の公害防止について、最善の措置を講じ、周辺住民の健康を守り、快適な生活環境の保全を図ることを本旨として、両協議会と公害防止協定を締結しています。

西多摩衛生組合は、『環境にやさしく安全で地域と協働する清掃工場』を環境方針として掲げ、地域から排出される可燃ごみを適正に処理するとともに、公害防止設備の充実を図り、法令で定める環境基準および地元協議会と交わしている公害防止協定値を遵守していきます。

地元協議会の設立経過

年月経過内容
平成2年10月新ごみ処理施設建設事業に関する『基本構想および基本計画』が決定され、同月、組合を中心に半径1km以内の周辺住民を代表する町内会長に対し、『基本構想および基本計画』ならびに『環境アセスメント着手』についての説明を行い了承を求める。以後、周辺住民は組合との交渉窓口として対策協議会を設立する。
平成2年12月羽村八町内会(現在九町内会)自治会生活環境保全協議会設立
平成3年2月瑞穂町環境問題連絡協議会設立
羽村・瑞穂両対策協議会と建設事業についての協議を開始

地元協議会区域

羽村九町内会自治会生活環境保全協議会瑞穂町環境問題連絡協議会
町内会・自治会名町内会・自治会名
双葉富士見町内会
神明台上町内会
双葉町松原町内会
神明台住宅自治会
都営神明台自治会
緑ヶ丘三丁目町内会
東台町内会
富士見平第一町内会
UR羽村団地自治会
西三丁目町内会
松原町町内会
長岡町町内会
旭が丘自治会
さかえ町町内会
富士見町町内会
南平町内会

公害防止協定について

青梅市、福生市、羽村市、瑞穂町の可燃ごみを共同処理する西多摩衛生組合は、平成10年の環境センター供用開始に伴い、周辺住民で組織する羽村九町内会自治会生活環境保全協議会および瑞穂町環境問題連絡協議会と公害防止協定を取り交わしました。この協定は、清掃工場の操業に関して法規制より厳しい自主規制を定めることで、周辺住民の生活環境の保全に重要な役割を果たしてきました。

その後、組合では、平成24年11月に環境センター長寿命化計画を策定し、現在の処理施設の運用期間を平成50年(令和20年)まで延命する方針を表明しました。

今後20年間にわたり現在の羽村・瑞穂地区で3市1町による広域的な可燃ごみの共同処理を継続していくことから、新たな清掃工場を建設する際と同様に、 社会情勢の変化を踏まえた組合運営の方向性を確立し、周辺住民の理解と協力を得られる施設運営を行う必要があります。

このことから、組合と両協議会は、国の廃棄物処理施設整備計画等が示す、清掃工場に求められる新たな社会的役割などについて意見交換を重ね、平成29年12月には、協議会側から、環境センターの強靭化や防災拠点化などの早期の実現を望む「要望書」が提出されました。

このような経過を踏まえ、当組合は、平成31年2月に「今後の組合運営の方向性に関する検討結果及び事業計画」を取りまとめました。

令和元年5月8日、組合と両協議会は、今後の組合運営の方向性に基づく事業計画の第一歩として、これまでの協定を全面改定し、ダイオキシン類の自主規制値を0.05ng-TEQ/m³N(改定前の10分の1)とすることなどを盛り込んだ新たな公害防止協定を締結しました。

この協定は、環境センターの長寿命化計画などに伴う周辺住民とのこれまでの意見交換を踏まえたもので、組合と両協議会が協働する中、さらに厳しい自主規制などを設定することにより、当組合は一層の環境負荷の低減に取り組んでいきます。

にしたまエコにゅうす関連記事